洗濯物を干そうとベランダに出た際に、鳥のフンがあると気分が良い気はしないでしょう。
「あとで掃除をするからいいや」と鳥のフンを放置している方もいるかもしれませんが、実は鳥のフンを放置することは、さまざまなリスクがあることをご存知ですか?
今回の記事では、ベランダについた鳥のフンを掃除する方法とフンを放置するリスクについてご紹介します。
Contents
鳥のフンが落とされやすいベランダの特徴
実は、鳥のフンが落とされやすいベランダには2つの特徴があります。
1つ目は見晴らしの良い高層階にあるベランダ、2つ目は屋根やエアコンの室外機があるベランダです。
見晴らしの良い高層階にあるベランダ
鳥は敵から自分の身を守るために、見晴らしの良い場所を好みます。
そのため、マンションやアパートの高層階に住んでいる方は鳥のフンの被害に遭うことが多いです。
屋根やエアコンの室外機があるベランダ
屋根やエアコンの室外機を設置しているベランダは多いかもしれません。
鳥は、雨風をしのげる屋根がある場所や一休みできる室外機の近くを好みます。
そのため、屋根や室外機があるベランダは鳥の居場所になりやすいのです。
鳥のフンを放置するリスク
「鳥のフンは少しくらい放置しても大丈夫だろう」と思っている方は要注意です。
実は、鳥のフンにはさまざまなリスクがあります。
- 健康被害のリスク
- ベランダが劣化するリスク
- 鳥に巣を作られるリスク
健康被害のリスク
乾燥したフンを吸い込むと、目のかゆみやくしゃみ・鼻水などのアレルギー症状が出ることがあります。
また、鳥のフンには結膜炎を引き起こす「ニューカッスル病」や呼吸器疾患を引き起こす「オウム病」の病原菌が含まれている場合もあります。
他にも、鳥インフルエンザ・クリプトコッカス症・トキソプラズマといった鳥を媒介とした病気を発症する可能性もあります。
特に、高齢者・子ども・妊婦・基礎疾患のある方は重症化するリスクが高いため、鳥のフンは放置せず早急に掃除するようにしましょう。
【参考】動物由来感染症(厚生労働省)
ベランダが劣化するリスク
鳥のフンを長い間放置していると、ベランダが劣化してしまうかもしれません。
鳥のフンは強い酸性のため、手すりなどの金属部分が錆びたり、塗装部が剥がれてしまうリスクがあります。
一度劣化してしまうと修理が必要になり、余分な出費となってしまいます。
鳥に巣を作られるリスク
フンを放置していると鳥は「この場所は安全だ」と考え、巣を作ってしまう可能性があります。
もし巣ができたら、鳥が卵を産んで、子育てを始めるかもしれません。
そうなるとご自身で撤去することは難しいため、巣が作られる前にフンを掃除するようにしてください。
ベランダについたフンの掃除方法
ここからは、ベランダについたフンの掃除方法をお伝えします。
自分でできる方法とプロに依頼する方法を1つずつご紹介していきます。
自分で掃除をする
自分で掃除をする際に準備するものと掃除方法は以下の通りです。
準備するもの
- 使い捨てビニール手袋かゴム手袋
- 使い捨てマスク
- デッキブラシ
- 塩素系漂白剤スプレー
- アルコールなどの消毒液スプレー
- 水かぬるま湯を入れたバケツ
- 古い布かキッチンペーパーか新聞紙
- ゴミ袋
掃除方法
- 使い捨ての手袋とマスクを装着する
- アルコールかぬるま湯を鳥のフンにかける
- 乾燥しているフンは、アルコールか塩素系漂白剤スプレーを吹きかけて柔らかくします。
- フンの付着部が広い場合は、濡れた新聞紙を被せると柔らかくなりやすいです。
- 鳥のフンをキッチンペーパーか古い布を使って拭き取る
- デッキブラシで汚れを取る ※使用したデッキブラシは破棄しましょう
- アルコールか塩素系漂白剤スプレーを吹きかけてベランダを消毒する
- 掃除に使用したものはゴミ袋に入れて処分する
プロに高圧洗浄を依頼する
ご自身で掃除をするのが大変な場合は、プロに依頼するのがおすすめです。
自然由来の洗浄媒体を使用した高圧洗浄は、ベランダを傷つけず丁寧に汚れを落とすことが可能です。
使用するのは、高圧洗浄機「エコロビーム」です。
なかなか取れないベランダの汚れに悩んでいる方は、お気軽にお問い合わせください。
掃除する際の注意点
ここからは、鳥のフンを掃除する際の注意点を4つお伝えします。
ご自身で掃除する際には必ず確認してから行うようにしましょう。
風が強い日に掃除をしない
風が強い日に掃除をすると、鳥のフンや埃が舞い上がりやすいです。
これらを吸い込むとアレルギー症状が出る場合があるので注意しましょう。
手袋とマスクを着用する
先ほどお伝えした通り、鳥のフンには病原菌が含まれている可能性があります。
そのため、手袋とマスクをして感染対策を徹底してください。
手袋とマスクに加えてゴーグルをすることで、より安全に掃除することができます。
また、鳥のフンに触れた手袋で、他の場所を触らないように気をつけましょう。
掃除道具は一度使用したら捨てる
鳥のフン掃除に使用した道具は、全て捨てるようにしましょう。
手袋やマスクはもちろん、デッキブラシも処分してください。
掃除のあとは丁寧に手を洗う
鳥のフンが手についたままだと、皮膚炎になってしまうかもしれません。
掃除をしたあとは、石鹸を使用し丁寧に手を洗いましょう。
手洗い後にアルコール消毒をするとより安心です。
鳥のフンの予防策
最後に、鳥のフンの予防策をお伝えします。
ベランダを片付ける
ベランダがごちゃごちゃと散らかっていると、鳥がベランダに巣を作るかもしれません。
基本的に、鳥は清潔な場所を好みません。
ベランダの床や手すりを定期的に掃除して、清潔な状態を保つようにしましょう。
防鳥ネットを取り付ける
鳥は手すりにつかまろうとする習性があるため、防鳥ネットは手すりにかかるように設置しましょう。
防鳥ネットの色は、透明ではなく見えにくい「黒」や「グレー」がおすすめです。
また、防鳥ネットは目の大きさがポイントです。
鳩やカラス対策の場合は約20〜30mm、スズメ対策の場合は約15mmなど鳥の種類に合ったネット目を選択してください。
強力な磁石を置く
鳩は強い磁場が苦手で、磁場を感じるとその場から飛び立つという習性があります。
この習性を活かして、ベランダに強力な磁石を置けば鳩を寄せ付けません。
100円ショップやホームセンターで「ネオジウム磁石」が購入可能です。
また、ホームセンターには鳩対策のための専用マグネットも売っているため、手に入れやすいものをご購入ください。
ちなみに、磁石を金属製の手すりに付けてしまうと磁力が弱くなり、鳩を撃退する効果が薄れるので注意しましょう。
鳥が嫌がる香りの植物を育てる
鳥が嫌がる香りの植物を育てることも1つの方法です。
鳥はローズやミントの香りが苦手なので、ガーデニングがお好きな方はベランダで栽培してみてはいかがでしょうか?
忌避剤やCDの利用
鳥の嫌がる香りを発する「忌避剤」の使用も効果的です。
しかし、効果の持続期間に限りがあるため、定期的な交換を忘れないようにしましょう。
また、光を反射するCDを吊り下げるという一時的な方法もあります。
設置は簡単ですが、鳥が光の反射に慣れてしまうことがあるため、長期的な予防にはならないでしょう。
あくまでも、応急処置として活用してください。
まとめ
今回は、ベランダについた鳥のフンを掃除する方法とフンを放置するリスクについてご紹介いたしました。
鳥のフンを見つけたら、感染対策を徹底して早めに掃除するようにしましょう。
もし、「鳥のフンが強力でなかなか取れない」「自分で掃除をするのが大変」だという場合はプロによる高圧洗浄を検討してみてください。