外壁が変色する主な原因は経年劣化だと言われています。
特に紫外線が当たる部分は劣化しやすく変色も起こりやすいです。
逆に紫外線が当たらない日陰部分はコケや藻などによって外壁が汚れやすく変色することもあります。
このように一言で外壁の変色と言っても原因が違うため対処法も変わってきます。
ここでは、「外壁が変色してしまう原因やその対処方法・補修方法」「外壁の変色を放置するリスク」についてご紹介します。
外壁の変色でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
外壁の変色を放置するリスク
「外壁が変色しても機能的には問題がないし放っておいても良い」と考えている人がいますが建物を長く大切に使いたければ、放置するのはおすすめできません。
外壁の変色を放置すると景観が悪くなるだけでなく、防水機能が低下して外壁だけでなく建物全体にダメージを与えてしまいます。
外壁が傷むのを防止するためにも早めに対処しましょう。
補修のタイミングはどうやって見極める?
外壁補修のタイミングを素人が見分けるのは難しいです。
軽微な色褪せは様子見でも大丈夫ですが、下地まで侵食している場合は早急にリフォームが必要です。
外壁の変色を見つけたら外壁のプロに点検を依頼して補修時期を確認しましょう。
多くの外壁業者は無料相談を行っているので、そのような機会を利用するのもおすすめです。
外壁の変色は意外と多い住宅トラブルの1つですが、その原因は一体何なのでしょうか。
次に外壁の変色が起こる原因をご紹介します。
外壁が変色してしまう原因
外壁が変色する理由はさまざまです。
原因が違うと対処法も変わってくるので、まずは原因をしっかりと理解しましょう。
塗装の経年劣化
外壁が変色する原因として最も多いのが塗装の経年劣化です。
特に外壁は紫外線の影響を受けやすい性質があるため、日当たりの良い部分の劣化が早く変色しやすいです。
塗装の経年劣化によって起こる症状
- 塗装の色褪せ
- 塗装の変色
- 雨ダレの跡が残る
塗装の経年劣化によってこのような症状が起こります。
場合によっては前回の塗装から5年程度で色褪せが起こることもあります。
お住いの住宅でこのような症状がないかどうか一度確認してみましょう。
コケ・カビ・藻の発生
外壁が変色している原因として意外と多いのがコケ・カビ・藻の発生です。
日当たりが悪く湿気が多い部分はどうしてもコケなどが発生しやすくなります。
外壁が黒や緑に変色している場合はコケなどが原因である可能性を疑いましょう。
次にコケ・カビ・藻が発生しやすい環境をご紹介します。
コケ・カビ・藻によって変色が起こりやすい環境
- 日当たりが悪いところ
- 湿気が多いところ
- 風通しが悪いところ
- 緑に囲まれたところ
コケなどは湿気が強くじめじめした環境で発生しやすいという特徴があります。
外壁の日当たりの悪い部分に発生しやすいトラブルなので注意しましょう。
チョーキング
チョーキングとは外壁の表面に触れると白い粉がつく状態のことです。
この現象が起こっているということは塗装の劣化が進んでいるということを意味するので、なるべく早く外壁業者に点検・補修を依頼しましょう。
ブリード現象
ブリード現象とは、コーキング剤が劣化してはみ出すことによって周辺に汚れが付着して黒ずむという現象のことです。
外壁のつなぎ目を中心に黒ずみが発生している場合はこの現象が起こっている可能性が高いでしょう。
ブリード現象を放置するとコーキング剤が剥がれて外壁表面だけでなく下地まで傷めてしまう可能性があるので、できるだけ早い対処が必要です。
ひび割れ・剥がれ
外壁の劣化によって起こったひび割れを放置すると、ひび割れ部分を中心に変色が始まります。
この状態を放っておくと外壁だけでなく建物全体にダメージを与えることもあるため、早めの補修が必要です。
早い段階で修理すればコーキングだけで直せるため費用を抑えられます。
サビの発生
外壁に設置されている鉄の部分や外壁内部に水分が付着するとサビが発生することがあります。
サビは雨水で流れ出るため放置すると外壁の変色をどんどん進んでしまいます。
サビが発生した場合は早めに対処してダメージを最小限に抑えましょう。
工事・塗装の不具合
塗装の変色は外壁工事や塗装工事の不具合によって起こることもあります。
外壁の一部分だけ変色が激しい場合は、その部分の工事でミスがあった可能性があります。
以下で工事のミスが原因で起こる症状をご紹介するのでチェックしてみましょう。
こんな場合は工事のミスの可能性があるかも!
- 工事してすぐに変色してきた
- 工事してすぐに塗装が剥がれた
- 部分的に変色が激しい
このような症状がある場合は、一度工事を依頼した業者に連絡して点検してもらいましょう。
無料で補修してくれる可能性もあります。
外壁の変色は上のような原因で起こります。
では、変色した外壁にはどんな対処をすれば良いでしょうか。
次に外壁が変色した時の対処方法をご紹介します。
【変色の原因別】外壁が変色した時の対処方法・補修方法
外壁の変色は放っておくと外壁や建物へのダメージとなります。
外壁の変色を見つけたらできるだけ早く対処することが大切です。
これから外壁が変色した時の対処方法を変色の原因別にご紹介します。
色褪せ
外壁の色褪せが起こっている場合は、まずその程度を見極めましょう。
色褪せが軽微な場合は、機能的な問題がないことが多いので様子を見ても良いですが、塗装が剥がれていたり外壁下地まで傷んでいたりする場合は塗装をし直すのがおすすめです。
塗装の傷み具合を素人が判断するのは難しいので、外壁業者に点検を依頼してみましょう。
チョーキングが起こっている場合は再塗装の必要があります
チョーキングが起こっているということは外壁がかなり劣化しているということを表します。
変色している部分だけでなく外壁全体が傷んでいる可能性が高いので外壁の全塗装をするのがおすすめです。
塗装するなら変色が目立ちにくいカラーを選ぼう
塗装する際には劣化に強い塗料や変色が目立ちにくいカラーを選ぶと美しい外壁を長く保つことができます。
劣化に強い塗料は一般的な塗料よりも費用が高くなる傾向にありますが、その分長持ちするため、長い目で見るとお得になることが多いです。
以下で変色が目立ちにくいカラー・変色しやすいカラーをご紹介するので塗装の色決めの際の参考にしてみてください。
変色が目立ちにくいカラー | 変色しやすいカラー |
---|---|
グレーベージュ茶色青色 ※白・黒は変色しにくく人気が高いカラーですが、汚れが目立つのでメンテナンスに手間がかかります。 | 赤色黄色紫色 このカラーは変色しやすい特徴がありますが、短い期間で再塗装するのを前提に塗装するにはおすすめのカラーです。 |
コケ・カビ・藻の発生
コケ・カビ・藻が発生している場合はきれいに洗浄してから外壁の傷み具合を確認しましょう。
外壁の傷みがひどい場合は、洗浄後に塗装し直すのがおすすめです。
高圧洗浄機を使って洗浄
外壁の洗浄には高圧洗浄機を使うのがおすすめです。
外壁の汚れは意外と取りづらく手で掃除するとかなりの力が必要です。
高圧洗浄機であれば短い時間で力を使わずに洗浄できるので女性の方でも簡単に掃除ができます。
コケ・カビ・藻は意外としつこい汚れなので高圧洗浄機でササっと洗浄しましょう。
ブリード現象
ブリード現象が起こった場合は変色したコーキング剤を剥がしてから塗装をし直します。
コーキング剤を剥がしてから塗装して、またコーキングをするため、ただ単に塗装し直すだけの工事よりも費用がかかると思っておきましょう。
ただし、ブリード現象はある程度予防できる現象なので、最初の塗装工事で予防効果のあるコーキング剤を使用しましょう。
ひび割れ・剥がれ
外壁のひび割れや剥がれによる変色が起こった場合は、まずひび割れや剥がれを補修してから塗装していきます。
ひび割れや剥がれも軽度(深さ4㎜以下、幅0.3㎜以下)の場合は塗装のみで補修できることもあるので、早めに修理を依頼しましょう。
サビの発生
外壁にサビが発生している場合も塗装によって補修します。
塗装の際にサビの予防効果がある塗料を使うとサビの発生を抑えられるのでおすすめです。
工事・塗装の不具合
工事の不具合によって外壁が変色した場合は、外壁工事を依頼した業者に連絡して点検をしてもらいましょう。
工事の不具合が原因で変色した場合は無料で補修してくれる可能性もあるので、早めに連絡するのがおすすめです。
このように、外壁の変色と言ってもその原因によって対処方法が変わります。
コケや藻など汚れによって外壁が変色している場合は高圧洗浄機できれいにすることができるので、一度自分で洗浄してみるのもおすすめです。
自分で高圧洗浄機を使って洗浄するのが難しいという方は専門業者に依頼しましょう。
外壁の変色を防ぐためのポイント
外壁は経年劣化によって変色してしまうものですが変色を防ぐために自分でできることもいくつかあります。
これから外壁の変色を防ぐためのポイントをご紹介するので外壁塗装リフォームを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
定期的に高圧洗浄機で掃除する
外壁を美しく保つためには汚れを付着させたままにしないということが大切です。
汚れがついたままの状態で放置するとコケ・カビ・藻などの発生にもつながり外壁を傷めることにもつながります。
高圧洗浄機を使うことで、汚れを綺麗に落とすことができるのでおすすめです。
年に1度くらいのペースでも良いので定期的に洗浄しましょう。
塗装を定期的に塗り替える
外壁を美しく保つためには定期的に塗装の塗り替えを行うのがおすすめです。
塗装はどうしても劣化してしまうので時間が経てば経つほど変色していきます。
変色すれば景観だけでなく機能面も低下するので早い段階で塗り替えを行うのがおすすめです。
前回の塗装から10年ほど経過したら再塗装を検討しましょう。
劣化に強い塗料を選ぼう
外壁を美しく保つためには塗装する塗料選びも大切です。
できるだけ費用を抑えて安い塗料を使用したいという方は多いですが、安い塗料は機能性が低く長持ちしません。
逆に機能性が高い塗料は費用が高くなりますが劣化に強く長持ちすることが多いです。
費用が高い塗料を塗るのは気が引けるという方も多いですが、結果的に長持ちしてお得になることが多いので、塗料の機能性にも注目して選びましょう。
まとめ
家の景観を美しく保つためには外壁がきれいであることは重要ですが、紫外線を常に浴びている外壁は劣化しやすく変色も起こりやすいです。
外壁の変色と一言で言ってもその原因はさまざまなのでまずは原因を見極めましょう。
外壁に汚れやコケなどが付着して変色しているのか、それとも外壁自体が劣化して変色しているのか、一度確認してみましょう。
汚れの付着で変色している場合は高圧洗浄機で洗浄するのがおすすめです。
自分で高圧洗浄するのが難しい方は業者に依頼して高圧洗浄をしてもらうと美しい外壁が保てます。